資金調達情報 2018.9.11-2018.9.17
先週の資金調達情報です。
先週も多くのバイオ・ヘルスケアベンチャーが資金を調達しました。
・キノファーマが10億円調達
・アトレカがシリーズCで$125Mを調達
・EndotronixがシリーズDで$45Mを調達
・OneOncologyが資金調達
・Prokaryoticsが$2.3Mを調達
・Epic SciencesがシリーズEで$52Mを調達
・ExoCoBioがシリーズBで$26.5Mを調達
・Arecor が£6Mを調達
・OncoResponseがシリーズBで$40Mを調達
・Clarify Health Solutionsが$57Mを調達
この中から私が注目したベンチャーについて取り上げたいと思います。
1、キノファーマが10億円を調達
日本の創薬ベンチャーであるキノファーマが10億円を調達しました。
全額を日本成長投資アライアンス株式会社が引き受けけています。
https:https://www.jgia.co.jp/news/2018/09/post_1095
キノファーマは設立が2005年と古株のベンチャーで、京都大学の萩原先生技術を元に、キナーゼに対する低分子創薬を行っています。現在、人パピローマウイルスに対する医師t主導治験を実施しています。
加えて、ダウン症、アルツハイマー病治療薬としてDYRK1Aに対する低分子創薬も行っています。
過去の出資では、2016年にNVCC、京大iCap、三井住友海上キャピタルが出資しています。また社長にウォーターベイン黒石氏、取締役にMUCAP島崎氏が入っているので、この2社も出資しているのでしょう。この辺りは、過去の謄本から資本政策を覗いてみたいところですね。
2、アトレカがシリーズCで$125Mを調達
カリフォルルニア州レッドウッドを拠点とするアトレカがシリーズCで$125Mを調達しました。本ラウンドには、Wellington Management Company, and Cormorant Asset Management, and new investors Aisling Capital, Boxer Capital of the Tavistock Group, EcoR1 Capital, Redmile Group, Samsara BioCapitalなどが参加しています。
アトレカは、B細胞、T細胞の受容体や抗体の構造を網羅的に解析することで、新規の創薬ターゲットやバイオマーカーなどを見出すレパトア解析技術を持つベンチャーです。以前から、GSK、ファイザー、サノフィなどのメガファーマと共同研究を続けており、今まで総額$91Mを集めています。
また近年では自社創薬も進めており、一番進捗しているパイプラインはATRC-101で固形ガンでの研究を行っています、今回の資金は、このパイプラインの臨床開発費用でしょう。
3、EndotronixがシリーズDで$45Mを調達
イリノイ州ライルを拠点とするEndotronixがシリーズDで$54Mを調達しました。
本ラウンドには、LSP Health Economics Fund 2, Aperture Venture Partners, BioVentures Investors, Lumira Ventures, OSF Ventures, Seroba Life Sciences, SV Health Investors, Wanxiang Healthcare Investmentsが参加しています。
当社は、Cordella™ Heart Failure SystemとCordella™ Pulmonary Artery Sensor を提供するデジタルヘルス企業です。心不全の状態を測定し、治療する機器を作成しています。
今回は以上です