YC 2018 Summer Demo Day 採択企業紹介−2(創薬、医療機器)

以前、YCの2018 Summer Demo Day採択企業に、バイオ・ヘルスケア企業が非常に多いことをお伝えしました。

 私の勝手な計算では、計122社のうち、40社がバイオ・ヘルスケア関連企業で、その割合は約32%でした。非常に多い印象です。

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 また、別の記事では、創薬、医療機器、検査システム会社を5社ほど紹介しました。

 

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今回は、前回紹介しきれていなかった創薬、医療機器関連の採択企業を6社紹介したいと思います。

64-X

CB Thera.

Scanwell Health

Reformer Thera.

SF17 Thera.

CureBase

 

 〇64-X

ワイズ大学のポスドクであるAlexis Rovnerが設立した64-X社は、ゲノム工学を用いてE.coliなどの生物に通常ではアクセスできないような環境で、機能を果たすように変化させる技術を持っているバイオテック系の会社です。

これだと意味がよくわかりませんが、通常では生きていけないような環境でも生物が何かを生産したり、分解することができれば、環境、食品、医療に応用することが出来ると思われます。HPにはHigh throughtput bio engineeringと書かれているので、どういった技術か興味ありますね。

 

〇CB Thera.

CB Thera.はカンナビノイドと呼ばれる大麻に多く含まれる物質を化学合成で作製することを目指している創薬ベンチャーです。

カンナビノイドは、痛み止め、てんかん治療薬などとして使われてきた歴史があるが、植物から抽出するよりも低価格で、迅速に合成する手法を開発しているとのことです。

但し、カンノビノイドは臨床試験において自殺を促す効果が確認されており、開発のハードルは高いのではないかと思います。

 

〇Scanwell Health

Scanwell Healthは尿検査を簡易的に行うキットの開発を行っています。

ユーザーがキットを購入すると、検査用紙が入っていて、そこに自分の尿をかけ、スマートフォンで写真をとれば検査結果を見ることが出来ます。

アプリは既にFDAから承認されています。結果からは尿道感染しているかどうかを検知できます。

1キットが$5で、医師にコンサルテーションを頼むと$25かかるようです。簡易検査がこのコストでできるのであれば安い気がしますね。

 

〇Reformer Thera.

Reformer Thera.は抗がん剤の開発を行っている創薬ベンチャーです。一番進んでいるパイプラインはトリプルネガティブ乳がんを標的としており、現在Phase2を実施中です。がん免疫を小分子で狙っているようです。

設立が2018年で、ファイナンスしていないにも関わらず、既にPhase2を実施していますが、大学で進めてきたということなのでしょうか。

他のパイプラインも気になりますね。

 

〇SF17 Thera.

SF17 Thera.は、小児リウマチ患者の症状をモニタリングする管理プラットフォームを作製しています。またその管理プラットフォームでは新しい薬のターゲットをデモンストレーションできるようです。

管理データからでは、患者の特徴はわかりますが、新しい分子等は発見できないので、どうやって創薬に結び付けるかは正直謎ですね。

 

〇CureBase

CureBaseは、臨床試験をより迅速に、より安く実施できるソフトウェアを開発しています。患者リクルートの迅速化、提携業務の自動化、製薬会社の臨床試験をクリニックに周知する。以上のようなメリットがあるようで、CROのマーケットプレースを目指すようです。

今回紹介する中では当社が一番興味深いですね!創薬ベンチャーでもいつも躓くのは臨床試験です。ここを迅速化し、値段を下げられるのであれば非常にニーズが高い分野だと思います。

 

次回は、採択企業の中で最も多い食品スタートアップについて紹介したいと思います。