資金調達情報、業務提携情報 2018.8.28
本日の資金調達情報は2件、業務提携情報は1件です。
今後は、ベンチャーの目に付いた業務提携情報に関しても掲載したいと思います。
1、Nanovisが$5.5Mを調達
インディアナ州カーメルを本拠地とするNanovisが$5.5Mを調達しました。2015年の2.5Mに続く大きな資金調達です。
今回のラウンドは、Commenda Securitiesがリードで、他にも Elevate Ventures, 1st Source Capital Corporation, Purdue’s Foundry Investment Fund, Commenda Capital, and Ellipsis Venturesが参加しています。
Nanovis社は、ナノテクノロジーを用いた脊柱用インプラントを開発している医療機器ベンチャーです。脊椎用インプラントは、脊椎狭窄症の治療機器として期待されています。脊椎の骨の間に挿入し、神経の通り道である脊柱菅を広げることで、骨による神経刺激を和らげることが期待されています。
Nanovisのデバイスは、多孔質性の材料でチタン製の足場を接続し、しっかりと固定できることがメリットとなります。表面に細かな穴が、治療が促進されるとのことです。
そのあたりの細かなメカニズムは不明ですが、神経が通りやすくなるのでしょうか??
個人にあったものを如何に作ることができるかがポイントかと思います。
2、Beacticaが調達
スエーデンのウプサラを拠点とする抗がん剤開発ベンチャーのBeacticaが調達を完了しました。残念ながら、調達金額は不明です。今回のリードははっきりしませんが、既存のUNIONEN、ALMI Investも参加しています。
最初のVCラウンドも2014年にALMIが出資をしています。
Beacticaは、分子相互作用の解析技術を有していてLSD1、USP7を標的とした治療薬を開発していますが、今回の資金はLSD1のディスカバリー、in vivo試験費用として使用されます。LSD1はアロステリック阻害剤のようで、現在オプティマイゼーション、セカンドパイプラインのUSP7はリード化合物の探索中です。
また当社は、サノフィとの共同研究契約を締結していて、インスリンとインスリン受容体の相互作用を解析しているようです。
外資目がファーマも認めるその技術力に今後も注目ですね。
3、AffimedがGenentechとの提携を発表
ドイツ、ハイデルベルグを拠点とし、NASDAQに上場しているAffimedがGenentechとの共同開発契約を締結しました。金額は、アップフロントで$96M、総額$5Bです。
Affimedは、Redirected Optimized Cell Killing (ROCK®) という技術を持っていて、NK細胞、T細胞の両方を認識する抗体を作製しています。
バイスペシフィック抗体✖️ガン免疫という最近のトレンドの掛け算!!
これはかなり面白い技術ですね!
ちなみに、AffimedはCD16A、CD3抗体のPhase1臨床試験を実施しております。
こういった尖った技術、複数分野の掛け合わせは相当思っています。日本でもぜひこういう技術を見出していきたいですね。
本日は以上です。