資金調達情報 2018.8.22
2018年8月21日に発表があったバイオ・ヘルスケアベンチャーの資金調達情報についてまとめました。
1、RecombineticsがシリーズAで$34M調達
2008年にミネソタ州セイントポールで設立されたRecombineticsがシリーズAで$34Mを調達しました。今回の投資家は明らかになっていません。
設立以降$28Mを集めていて、今回のファイナンスで$260Mのバリュエーションになったとの事です。
当社は、TALEN、CRISPERの遺伝子編集技術を用いた3製品を提供しています。
・Surrogen:ヒト病態を模したモデル動物の提供
・Regenevida:移植可能なヒトの細胞、臓器を豚で作製する
・Acceligen:優秀な特徴を持った動物を作製する
遺伝子編集で家畜の生産が結構行われていますね。日本では中々ここまでやるのは難しいのではないでしょうか。さすがアメリカですね。ツノのない牛とか作ってるし。
ツノのないメリットがよくわからんけど。
2、MBio DiagnosticsがシリーズBで$6Mを調達
2009年にコロラド州ボルダーで設立されたMbio社がシリーズBで$6Mを調達しました。今回のリードは以前から提携していたHeska Corporation (NASDAQ上場)です。
本資金を持って、プラットフォーム開発、製造設備の構築を行うようです。
当社は、数分でラボレベルの解析をできるポータブルリーダーの開発を行っています。詳細はわかりませんが、細胞、たんぱく質、核酸など色々なものを検知できるようで、メディカルだけでなく、農業、食品、軍事にも使えるとのことです。
個人的には、使いどころのよくわからないサービスで、ニーズがあるのか心配です。
3、RenoviaがシリーズBとDebtで$42Mを調達
ボストンにあるRenovia社がシリーズBとDebtで$42Mを調達しました。今回のリードはPerceptive AdvisorsとAscension Venturesで、Longwood Fund, Inova Strategic Investments, Cormorant Asset Management, OSF Ventures and Western Technology Investmentが参加した模様です。
当社は医療機器ベンチャーで、骨盤底の筋肉が衰えることで発症する尿漏れを治療する機器を作製しています。骨盤底の筋肉は出産などで衰えることから60歳以上の女性の1/3が苦しんでいるそうです。
すでに1stパイプラインはFDAの承認を得ており、第二世代の開発を今回のファンディングで進めるようです。他にもパイプラインとしては、診断機器も開発しています。
調べてみると日本でも骨盤底の筋肉の衰えによる尿漏れに苦しむ女性が多く、食事や運動によるトレーニングが一般的なようです。
ニーズはありそうなので、ぜひ日本でも開発してもらいたいと思います。
本日の調達は以上です。
結構疲れますね。。。